結婚式の衣装といえば純白のウエディング
ドレスですが、ウエディングドレスに白が
選ばれるようになったきっかけは1840年の
ヴィクトリア女王の結婚式にあります。
ヴィクトリア女王は20歳で結婚をします。
お相手はザクセン=コーブルク=ゴータ公国のアルバート王子。
当時の王室には珍しい恋愛結婚だったようです。
アルバート王子が42歳で亡くなった後、
ヴィクトリア女王は生涯喪服で過ごしたそうです。
二人の間の愛情をうかがえるようなお話です。
その頃王室の花嫁は金糸銀糸を使った
絢爛豪華なドレスを身に纏うことが通例で
結婚式の後には外出着としても着用されていたそうです。
ところが、
女王が自身の結婚式で身に纏ったのは
純白のウエディングドレスに
レースのベール、
そしてオレンジの花のブーケでした。
さらに、その純白のウエディングドレスはシルクのシンプルなもの。
イギリスの養蚕農家で作られたシルクが使われたそうです。
ベールのレースもホ二トンレースと呼ばれるイギリス産。
女王は愛する夫アルバートへの誓いと
イギリスの国内産業発展の願いを
その純白のウエディングドレスに込めたといわれます。
ヴィクトリア女王とアルバート王子の結婚式の様子は
雑誌や新聞でも取り上げられて、
翌日のタイムズ紙は3万部も売れたそうです。
この女王の純白のウエディングドレスが
憧れとなり白いウエディングドレスが
世界中に広まっていきました。
英国のウィリアム王子とキャサリン妃の
結婚式の頃にも、このこと書いてましたが、
最近もう少し分かったことを加えてまとめてみました。
結婚式のファッションだけでなく、
歴史や思想に興味深いものがありました。