昨日水引髪飾りと水引の指輪のこと書きましたが、
今日は「水引」についてちょこっと書いてみようと思います。
この間たまたま話の中で水引髪飾りの話になったのですが、
水引と言われてもどんなものかすぐにはピンとこない様子だったのです。
水引は大切な贈り物に結ぶもの。
ご祝儀の袋にも結ばれている紅白とか金銀、
最近はパステルカラーの水引も見かけます。
ご祝儀袋で「あぁ、あれ」と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
水引は紙でできています。
こよりに糊をひいて細いひも状に固めたもの。
紙自体に色が付いていたり、
白い水引の上に絹糸が巻かれているものや、
フィルムが巻かれているものなど、その種類や色はいろいろ。
結納飾り、
結婚式の引き出物、
ご祝儀袋、
結婚式ではとくにかかわりのあるものです。
また、悲しみのときにも使われます。
結び方や色で気持ちを伝える細やかな日本ならではの伝統です。
水引の歴史は古く、遣随使が持ち帰った贈り物に結ばれていた
紅白に染められた麻紐が起源と言われているそうです。
これが「くれない」と呼ばれて、宮中への献上品に結ばれるようになり、
やがて室町時代に麻紐から紙へと変わっていき、、
さらに時代を経て水引の種類や結び方も開発されてきたそうです。
また、水引は贈り物に欠かせないものとしてだけでなく、
美しい水引細工も生み出してきました。
私は水引細工を初めて見せていただいたとき
「アートだ!」と新鮮な驚きがありました。
しかし、最近では結納をされる方は少なくなり、
美しい水引細工を作れる職人さんもたいへん少なくなっています。
多彩な水引も廃盤になっていくものも少なくありません。
時代の流れとはいえ寂しいですね。
水引のルーツ。くれない水引。
職人さんに見せていただきました。
紅白になっています。
右側黒っぽく見えますが、手に取るととても濃い赤で
玉虫色っぽい感じです。