瑞饋祭
難しい漢字です。
「瑞饋」は「ずいき」と読みます。
ずいきとはサトイモの茎のことです。
10月1日から10月5日に京都の北野天満宮ではずいき祭りが行われています。
京都の秋祭りの第一弾です。
1日は神幸祭。
御神輿や鉾が北野天満宮を出発し、西ノ京の御旅所へ向かいます。
そして、10月4日には還幸祭が行われ、
今度は御旅所から北野天満宮へと巡行がおこなわれます。
4日の還幸祭は「巡行を終えた天神様が本社の御帰りになる」というだけでなく、菅原道真公の御霊が初めて北野の地にこられるという御鎮座の由来を回顧し、再現するという意味があるのだそうです。
この巡行の列の中に、ずいきで屋根を葺いた「ずいき神輿」があることから、このお祭りが「ずいき祭」といわれる由縁だそうです。
このずいき神輿の写真は何年か前にたまたま近くを通りかかったときのもの。
屋根はずいき、その他の部分も野菜や湯葉や麩などの乾物で作られ飾られています。
これは西ノ京に住んでいた天満宮の神人が、余暇に自作した作物に草花を飾りつけて天神様にお供えしたことに始まると伝えられているということです。
巡行にはこの御神輿以外にも鉾や鳳輦(ほうれん)、お稚児さんの行列もあります。
西ノ京を中心にかなりのエリアをまわります。
急にひんやりした空気になりました。
空や風、町の風景にも秋の訪れを感じる頃にになりました。
今年もあと3ヶ月。
早いですね。