もう7月になりましたが、
この間京都駅を通ったら、6月はジューンブライドということで
お姫様の嫁入り道具が展示されてました。
江戸時代、婚礼は家と家を結ぶ大切なこと。
嫁入り道具は家柄や権威を表すものでもありました。
大河ドラマの「篤姫」でも西郷隆盛が篤姫の婚礼調度の品々を
揃えるのに奔走する様子も描かれてましたよね。
嫁入り道具には全てお揃いのデザインの蒔絵が施されています。
お化粧道具や見台、鼻紙台に双六盤というのもありました。
身の回りに使うものから遊ぶ道具まで、多いときには100種類以上にもなったとか。
この展示の中央に配置されていたのは貝合わせ。
立派な貝桶が並んでました。
蛤が一対の殻以外合わせることができないことから
契りの象徴として重視された貝合わせを収めた貝桶は、
婚礼の儀式の第一儀に据えられました。
これはまさしく輿入れの輿。
これに揺られてお姫様は嫁いでいかれたのですね。
その時代事情はいろいろだったでしょうし、
家柄とか権威の象徴とかいわれていても、
嫁入り道具は結局は花嫁の幸せのためを思って
用意されていたことには変わりはないなと思います。
結婚は人生の中でもっとも華やかな節目のひとつであることは
今も昔も変わりません。