寒さもちょっと緩んで、いいお天気の京都。
今日は朝から用事で自転車に乗って出かけてきました。
坂もありますが、京都の町は自転車も便利です。
さて、京都の町のあちこちで出会うものがあります。
それは鍾馗(しょうき)さん。
京都町家の玄関上、1階の屋根の軒先あたりに立っています。
T字路の突き当たりに玄関がある家の入口上のあたりや、通り向かいの家と玄関が向かい合わせになっているところなどによく立っています。
鍾馗さんは中国からやってきました。
病に伏せっていた中国の玄宗皇帝の夢の中に現れ鬼を退治し、皇帝は目覚めたときには病が治っていたという話があるそうです。
日本では、新築のお向かいさんが鬼瓦を取り付けてから奥さんが病気になりどんな薬も効き目がなかったけれど、玄関の屋根に鍾馗さんを飾ったら病気が治った。
という話があるようで、そのことから厄除けとして飾られてきたようです。家の守り神みたいなもののようです。
いろんなお顔の鍾馗さんがいるので時々写真を撮らせていただいてます。
冠を被り、目をむいて、立派な髭をたくわえ、右手に剣を持って力強く立ってます。
この間カメラを構えていたら、おうちの方が出てこられたので
「撮らせてもらっていいですか?」と尋ねたら、
「しょうきさんか?ええよぉ」とのお答え。
京都の人はなんだかよく知る知り合いを呼ぶような感じで「しょうきさん」と呼んでます。