京都清州根付館へ行きました。
その名の通りこちらは根付の展示館。
知り合いのオーストラリアの作家さんの
作品が展示されていたので、作品を観に
初めて行ってきました。
まず、建物が立派で驚きました。
あとで資料を読んでみると、
京都市に現存する唯一の武家屋敷を修復
した建物で京都市指定有形文化財に登録
されているそうです。
そして中に入ると、これでもか!という
くらいに根付が展示されています。
日本人作家の作品がもちろん多数ですが
2月は海外の外国人作家さんの作品展。
根付って日本人にも決して馴染みある物
とはいえないと思うのだけど、
この海外のアーティストさん達はどこで、
どう出会って魅せられたのかな。
ひとつひとつの小さな繊細な作品の中に
作者の世界が凝縮されている様でした。
さて、根付とは・・・
江戸時代、印籠や煙草入れ、胴乱、巾着
など提げ物を携帯するときに、紛失を防
ぐために発明されたもの。
提げ物を紐で帯で吊るし、その紐のもう
一方に根付をつけて帯にひっかけて落ち
ないように使います。
江戸時代は日用品みたいなものだったと
思いますが、その小さな道具にも美や、
粋を求めてこだわりがあったのね。
着物を普段着なくなった現代では実際に
使うことはほとんどなくなって、
美術品としての作品になっているのかと
思いますが、単なる小さな彫刻ではなく
ちゃんと紐を通せして根付として使える
ように仕上げられてます。
でも、あまりにも繊細な細工なので、
帯に吊るして使う気にはなれそうにない
よなぁと思うのでありました。
京都清宗根付館は京都の壬生、
壬生寺の通り向かいにあります。
開館期間は季節ごとなのでご注意を。